2013年1月24日木曜日

シリコンスタジオ,iOSとAndroidに対応した3D性能計測アプリ「MOBILE GPUMARK」を公開_1

 シリコンスタジオは本日(2012年11月13日),iOSとAndroid向けの3Dグラフィックス性能ベンチマークアプリ「MOBILE GPUMARK」を発表した。同アプリは,App StoreもしくはGoogle Playにて,無料でダウンロードできる。さまざまなシーンをリアルタイム3Dグラフィックスで描画し,スマートフォンやタブレット端末のGPU性能を計測することが可能だ。  ベンチマークテストには,「RIGID GEMS」「DEAD PARKING」「NATURAL BONE」「GPU BENCHMARK」といった4項目のテストモードが用意されているので,それぞれ順に説明していこう。  RIGID GEMSは,宝石を通る光の屈折や反射といった複雑なシェーダプログラムを使用する場合のGPU処理性能や,複数の宝石やリングが衝突する物理シミュレーションを利用する場合のCPU処理性能,ugg アグ,そして同社のゲーム開発ミドルウェア「YEBIS 2」を使ったポストエフェクト利用時のGPU性能を計測するモードとなる。  ちなみにRIGID GEMSに用いられる3Dモデルのポリゴン数は,宝石が1個につき300?600ポリゴン,リングが1個につき832ポリゴンとのことだ。 RIGID GEMS  DEAD PARKINGは,ポリゴン数が多めの3Dキャラクターを多数表示した場合のGPU性能と,それらの3Dキャラクターを動かして,モーション制御した場合のCPU性能,Diablo 3 Gold,リアルタイムで影を生成した場合のGPU性能を計測。加えて,ポストエフェクト(グレアや被写界深度といった処理)を行った場合のGPU性能も合わせて測定するモードだ。  ちなみにDEAD PARKINGで使用されている3Dモデルのポリゴン数は,24体描画されるゾンビが1体につき約2000ポリゴン,主人公が約3300ポリゴン,背景が1万3000ポリゴンになるという。 DEAD PARKING  NATURAL BONEでは,「現行世代のハイエンドコンシューマゲーム機で用いられているものと同等クラス」(シリコンスタジオ)の3Dモデルや高精細なテクスチャデータを描画する場合のGPU性能測定を行う。キャラクターは約1万2000ポリゴン,背景は約15万ポリゴンでそれぞれ描画されているそうだ。 NATURAL BONE  GPU BENCHMARKは,10個のテストからGPUの基本性能を評価するモードとなる。テスト項目は以下のとおり。 GPU BENCHMARK  いずれのテストも,解像度の設定が行えるようになっており,「High」「Normal」「Low」の3段階から選択できる。Highがデバイスの解像度のまま,Normalがデバイスの解像度を縦横ともに0.75倍した解像度,Lowがデバイスの解像度を縦横ともに0.5倍した解像度でそれぞれテストを行うことになる。  また,各テストには「デモモード」が用意されており,デモモードでは,エフェクトの有無やオブジェクトやキャラクターの増減が行えるほか,視点を動かすことも可能だ。 デモモードは,テストによって設定できる項目が異なる  各テストの測定結果は,シリコンスタジオのサーバーにアップロードすることができ,同社のWebサイトでランキングを確認することが可能となっている。ただし,アップロードできるのは,解像度設定Highでテストを行った場合の結果のみになるという。 テストの結果は,シリコンスタジオのサーバーにアップロードし,同社Webサイトでランキングを確認することが可能だ  iOSとAndroidとで,プラットフォームの垣根を越えて,自分のデバイスがどのくらいの3D性能を備えているのかが計測できるのは,なかなか面白い。シリコンスタジオによれば,Windows版も予定しているとのことなので,Windows版が登場すれば,より比較が行いやすくなるだろう。もしかすると,今後はMOBILE GPUMARKが3Dベンチマークの標準になっていくかもしれない。
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